エコジョーズの音が、うるさく悩んだ経験をした方もいるのではないでしょうか。
エコジョーズはお湯を沸かすときの通常音の他にも、利用方法や設置場所によって騒音と感じる方もいるかもしれません。
今回は、エコジョーズの騒音原因や、他の家電製品との騒音数値の比較を紹介します。
騒音時の対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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エコジョーズの音の原因はセントラルヒーティング
エコジョーズを使うと音が発生しますが、音の原因はセントラルヒーティングです。
セントラルヒーティングとは、1つの熱源機と複数の端末機で家全体を暖める暖房システムです。
一般的には、ボイラーで温水を作り、それを循環パイプで各部屋に設置したパネルヒーターなどの端末機へと巡らせ、ふく射熱と自然対流によって部屋を暖めます。
ふく射熱とは、遠赤外線などの熱線(電磁波)によって伝わる熱によって、温度の高い物体から低い物体へ熱が伝わるという特徴があります。
各部屋にストーブやエアコンを設置して使用するよりも、効率的に部屋を暖められ、メンテナンスの手間も軽減できます。家の中で温度差がなく、どこにいても快適に過ごせるでしょう。
北海道では使用する家庭が多く、新築戸建ての70~80%がセントラルヒーティングを採用していると言われています。
セントラルヒーティングはガスや灯油、電気などの選択肢がありますが、エコジョーズがおすすめです。エコジョーズは、従来型ボイラーで捨てられていた排気熱を有効活用して、温水に変えるため、少ないガス使用量で効率よくお湯が沸かせます。
電気や灯油のセントラルヒーティングと比べて、年間の光熱費を削減できる効果が期待できます。
エコジョーズはセントラルヒーティング時に『ゴー』という音が発生することがあります。
扉を閉めたり、隣の部屋では聞こえませんが、扉を空けると聞こえるため気になる方もいるかもしれません。
エコジョーズの騒音数値(低周波音)は48dB
エコジョーズの音は、無響音室での騒音数値の測定によると、48dBです。
床暖房で長時間使用する場合には、低周波音を発生させるため、不快感や圧迫感など人への影響が出たり、窓や戸の揺れ、ガタ付きなど建具への影響を及ぼす恐れがあります。
その他の家電製品の騒音数値(低周波音)をまとめてみました。
家電製品 | 騒音数値(低周波音) |
冷蔵庫 | 30~40db |
乾燥機 | 40~50db |
電子レンジ・エアコンの室外機 | 40~60db |
洗濯機・掃除機・テレビ | 60~76db |
ステレオ | 70~90db |
乾燥機や電子レンジ、エアコンの室外機がエコジョーズの騒音数値と近いため、はっきり聞こえる音と想像できます。
昼間では気になりませんが、夜遅くなど周りの音が静かな場合は、特に音が気になるかもしれません。
一般的に人間が耳で聞き取れる音は20~2万Hz(ヘルツ)と言われており、100Hz以下の音は低周波音、さらに20Hz以下の耳で聞き取れない音は、超低周波音と呼ばれています。
次に、低周波音を測定する方法を紹介します。
騒音計を使う場合は、音を収集するマイクロホンにノイズが入らないようにしましょう。
測定する際は、一定の距離を取り、同じ位置から音の発生前後の大きさを測定・比較します。
また、周りの音を拾いやすいため、計測したい音以外の音が発生しないタイミングで計測してください。
手ブレを防止するため、三脚を利用するのも効果的です。
以前は、騒音計による測定が一般的でしたが、現在ではスマートフォンで簡単に測定できるアプリも開発されています。
最初は手軽に使えるスマフォアプリを利用して、詳細な数値を測定したいときは、騒音計の利用をおすすめします。
測定だけではなく記録まで可能なアプリや、初心者でも一目見てわかるように静か・普通・騒音の3段階で判定してくれるものもあります。
ちなみにエコジョーズ以外の給湯器も音が発生します。
その他の給湯器の音については別ページで詳しく紹介していますので、そちらのページをご覧ください。
エコジョーズの騒音対策
エコジョーズから発生する音の受け取り方は、人によって異なります。
聴覚の鋭さや感受性の強さも人によって違うため、多くの人が気にならない音でも不快に感じる方もいます。
自分や家族が大丈夫だと思っても、近隣住民からクレームが来る場合もあるでしょう。
ここからは、エコジョーズの騒音対策を紹介します。
使用時間に気を付ける
人が音をうるさいと感じやすくなるのは、夜などの静かな時間帯です。
生活音が多い昼間であれば、他の音も多いので、そこまで音に敏感になる方も少ないかもしれません。
エコジョーズの使用では、深夜や早朝の利用を控えましょう。
エコジョーズの設置場所を移動する
就寝時にエコジョーズの音がうるさくて眠れない場合は、自宅や近隣の寝室の位置を考慮して、設置場所を移動させる方法もあります。
設置場所の工夫と深夜・早朝の利用時間の見直しで、多くの騒音問題は改善されます。
浴室の近くに設置するなど、リビングや寝室から遠い場所の設置や、室内の場合は、クローゼットの中など囲いがある場所も効果的です。
振動音を軽減させる
エコジョーズの振動により、音が大きくなってしまうこともあります。
設置方法が適切でないと、機器自体の振動が音を生む可能性があるため、確実な固定はもちろん、振動を緩和するために防振ゴムの使用も検討しましょう。
また、エコジョーズの周囲に壁を作ることも有効です。
ただし、壁や建物の外壁によって音が反射する可能性もあるので、適切な間隔を確保して設置しましょう。
エコジョーズの音は対策すれば問題ない
今回は、エコジョーズの騒音について紹介しました。
エコジョーズの騒音問題は対策をすれば、解決することが多い傾向にあります。
もし、今回、紹介した対策でも騒音が改善できない場合は、不具合を示す異常音かもしれません。
その場合は、自分での修理は止めましょう。
エコジョーズなどのガス機器は取り扱いが難しく、資格や知識のない方が修理・交換を行うのはとても危険です。
使用年数によっては、メーカー保証期間内の場合もあるため、メーカーや専門業者に相談しましょう。
エコキュートは、エネルギー効率がよく、コスト削減や環境にも優しい機器です。
騒音に注意して快適に使用しましょう。