ガス給湯器がうるさい時の原因と騒音対策

ガス給湯器からいつもと違う音が聞こえると、故障かもしれないと不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

給湯器は運転時に聞こえる音(正常な音)と、異常や緊急を知らせる音(異常な音)と聞き分けて正しく使用しましょう。

今回は、ガス給湯器の正常音と異常音の種類、騒音原因や対策をご紹介します。

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ガス給湯器の音

ガス給湯器の正常な音と異常な音を具体例を挙げて解説します。

正常な音

「ブーン」という音

お湯を出す際に聞こえるファンモーターが回転している音です。

ガス給湯器は運転を停止しても、再使用時の温度を保つために約3~5分間作動し続けます。

「ジュージュー」、「ジュ」という音

給湯器内部に結露が発生したときに、水分が遮熱板などの高音部分に触れて蒸発する音です。

「ピヨピヨ」「ピロピロ」という音

給湯器の正常な作動音です。

電源を付けた状態のときに聞こえます。

「ブオーン」「グワン」「ウーン」という音

循環ポンプの作動音です。

特に冬の冷え込みが激しい時期に聞こえることが多いです。

「クックックー」という音

給湯器の使用開始や停止時に聞こえる給湯栓(蛇口)の開閉操作音です。

再使用時に備えて、モーターが作動しているため停止後も聞こえます。

異常な音

「ボンッ」という音

最も注意しなければいけない音です。

爆発音の可能性が高いため、すぐに使用を中止してください。

ガス臭い場合はガス漏れの可能性が高く、爆発や火災、一酸化炭素中毒を引き起こすリスクがあります。

「ゴーッ」という音

給湯器内部に異物が混入している可能性がある音です。

排気口にゴミやほこりの蓄積、ネズミが入り込んでいることが原因として考えられます。

給湯器の劣化や故障を早めるだけではなく、給湯器内部の不完全燃焼につながります。

「ポコンポコン」「ボコンボコン」という音

お湯が十分に循環されていないときに発生する音です。

追い焚きフィルターの掃除不足や循環パイプの折れ曲がりによる異物の詰まりが原因として考えられます。

「シュー」という音

給湯器まわりだけではなく、他の水まわり設備からも「シュー」という音がする場合は、給水・給湯管からの水漏れの可能性が高いです。

「ピーピー」「ピー」

笛の音に近い音です。

異音が一時的なものではなくお湯を使うたびに発生する場合は、給湯器の内部パーツが経年劣化によって故障していることも考えられます。

「キーン」

給湯栓(蛇口)を閉めた後、配管から「キーン」という共鳴音です。

バルブの急速な開閉により配管を流れる水のスピードが急激に変化し、配管の圧力が上昇・下降して大きな衝撃が発生する現象です。

ウォーターハンマー現象と呼ばれています。

ガス給湯器がうるさい原因

ガス給湯器がうるさい場合は、機械部品にトラブルが起きているサインです。

放置してしまうと、給湯器の故障や火災などの事故につながる恐れがあります。

給湯器の使用後すぐに「ボンッ」という爆発音が聞こえた場合は、不完全燃焼やガス漏れが起きている可能性があります。

給湯器が変形することもあります。使用を続けると一酸化炭素中毒や爆発の危険性があるため、すぐに使用を中止しましょう。

使用中は作動を続けているファンモーターは、不具合が起きやすい部分です。

「ピー」という異音が聞こえた場合は、ファンモーターの不具合の可能性が高いです。

ガスと酸素の供給バランスが原因かもしれませんが、本体の異変やエラーコード表示を確認してください。

排気口や排気管に汚れやホコリが詰まってしまい、排気がうまくできない場合が原因として考えられます。

定期的な掃除やメンテナンスを心掛けましょう。

給湯器本体が破損していないかも確認してください。

水道管を通る水によって内部の急激な圧力が変化し、内側からぶつかってしまうウォーターハンマー現象でも大きな音が発生することがあります。

ウォーターハンマー現象を放置してしまうと、配管のダメージが大きく、センサー類の故障や水道管の破裂につながります。

ガス給湯器の騒音対策

ガス給湯器の音は、人によって感じ方が異なります。

多くの人が気にならない音でも不快に感じる人もいます。近隣住民から苦情が出てしまう前に対策できることを紹介します。

昼間は気にならない給湯器の音が夜になると気になる人も多いです。

生活音が聞こえる昼間に給湯器を使用し、深夜や早朝の利用を控えると苦情を減らせるかもしれません。

就寝時に給湯器の音が気になる場合は、寝室から離れた場所に給湯器を移動させましょう。

設置場所の移動だけで音の大きさが軽減できます。

ガス給湯器は使用時間と設置場所の工夫で騒音対策を大幅に改善できます。