エコジョーズは、屋外に設置されるため、点検や掃除を行っていない家庭も多いでしょう。
具体的な掃除方法も知れ渡っていないのが現状です。定期的なメンテナンスは、性能維持だけではなく、機器自体の長持ちにもつながります。
今回は、エコジョーズの掃除方法やメンテナンスの重要性について紹介します。
詳細な個所の掃除方法も紹介しますので、参考にしてください。
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エコジョーズの掃除箇所
最初に、エコジョーズの掃除方法を紹介します。
エコジョーズは、毎日稼働しているため、定期的に確認をして掃除をする必要があります。
メンテナンスは、寿命を延ばしたり、未然に故障を防ぐ効果があります。
また掃除の際には、以下の4つの点に注意してください。
- 電源プラグを抜く
- ガス栓を閉める
- ガス給湯器が冷めてから掃除する
- 絶対にエコジョーズの本体の前板は外さない
適切な掃除方法を行い、エコジョーズを効果的に使用しましょう。
エコジョーズの外装(本体)
エコジョーズの外装(本体)は、濡れた布で拭いた後に水気を拭き取ります。
汚れがひどい場合には中性洗剤を使用してください。
使用する洗剤によって表面の光沢や文字が消える可能性があるため、台所用中性洗剤以外の洗剤や磨き粉は使用しない方がよいでしょう。
また、エコジョーズ本体の周りには、可燃物を置かないように注意してください。
清掃中に焼けたような跡や異常な変色、サビ、穴あきを発見した場合には、内部で不具合が発生している恐れがあります。
海が近く、潮風に触れやすいエリアは機器本体や配管にサビが発生しやすい傾向にあります。
サビがひどい場合には、機器内部への影響も考えられるので、専門業者に相談しましょう。
ストレーナー(フィルター)
ストレーナーは、水抜き栓に付いているフィルターです。ゴミが詰まると、お湯の供給が悪くなり、お湯が出なくなることもあります。
ストレーナーの掃除手順は、以下の流れになります。
- 給湯元栓を閉めて、すべての給湯栓を開ける
- 水抜き栓を左に回して取り外す
- 水やお湯が出るので、バケツや受け皿を用意しておくと、水浸しになりません。
- また、お湯を使用した直後は配管から熱湯が出てくる可能性があるので、時間を空けてお湯が冷めるのを待ちましょう。
- 水抜き栓を配管と繋がっているバンドから取り外す
- 水抜き栓のフィルター部分を歯ブラシで水洗いして、汚れを取り除く
- 水抜き栓を元の位置に取り付ける
- すべての給湯栓を閉めて、給湯元栓を開ける
水漏れを引き起こしていないかを確認して、問題なければ完了です。
追い炊き配管・循環金具
追い焚き配管に湯あかが溜まると、お湯を汚してしまうこともあります。
浴槽のお湯を抜いた後に湯あかが溜まりづらくなる方法もあり、以下の手順で行ってください。
- 浴室リモコンの運転スイッチを入れ、足し湯スイッチを押す
- 循環アダプターからお湯を約10秒間流す
- 再度、足し湯スイッチを押して足し湯運転を中断し、リモコンの運転スイッチを切る
全自動タイプであれば、ふろ配管洗浄機能を使って、自動操作が可能です。
湯あかが溜まっている場合には、風呂釜洗浄剤を利用すると効果的です。
また浴槽の循環金具の詰まりは、追い焚き不良を引き起こしますので、週に1回は掃除をしましょう。
浴槽の循環金具の汚れは濡らした布で拭き、ゴミを取り除きます。
フィルターは取り外してブラシで掃除し、詰まりを解消しましょう。
掃除後は、元通りに取り付けてください。
エコジョーズの点検箇所
メンテナンス前には、機器の状態も確認しましょう。
エコジョーズの部位がきれいになっても、点検を怠ると故障につながる恐れがあります。
確認ポイントは、以下の7つになります。
- 給気口・排気口は異物や埃で詰まっていないか?
- 機器の周りに可燃物がないか?
- 稼働中に異常音はしないか?
- 配管からガス漏れ・水漏れはしていないか?
- 外観に異常はないか?
- 排気口周りにススの付着はないか?
- 電源に埃が溜まっていないか?
事故を防ぐためにも、定期的に点検を行いましょう。
エコジョーズを手入れしないことで懸念される不具合
エコジョーズの性能を維持して、節約を実現するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠り、発生する不具合を説明します。
稼働中の本体や排気口は、運転中や運転直後に熱を持っています。
排気口に埃や虫・ゴミが溜まっていると、不完全燃焼や火災のリスクがあります。
本体を確認する際には、一緒に排気口も確認しましょう。
特に、排水系の清掃は機能維持に重要であり、怠ると故障の原因につながります。
購入後はメンテナンスプランに加入するか、自分で定期的なメンテナンスを行いましょう。
また、浴槽の掃除を怠ると、排水系統に負担がかかり、エコジョーズの性能低下につながるため、日常的な清掃も行いましょう。
エコジョーズの点検を業者にお願いする場合
ご自身で点検や掃除を行っても、不具合がある場合や判断が付かない場合には、専門業者に依頼しましょう。
依頼時には、具体的な不具合の内容と範囲を調べておくことをおすすめします。
症状やトラブルの範囲によっては、給湯器に原因がない可能性もあり、業者に訪問してもらったにも関わらず、修理対応ができないケースもあります。
さらに、現在使用しているエコジョーズが、自分の所有物であるかも確認するポイントです。
持ち家の場合は、ご自身の所有物ですが、賃貸物件の場合には、管理会社や大家さんの所有物になります。
エコジョーズに不具合が発生した際には、直接業者に連絡して修理に来てもらうのではなく、管理会社や大家さんに連絡をして状況を説明します。
賃貸契約にもよりますが、一般的に修理費用は管理会社や大家さんで支払うことが多く、ご自身の判断で修理業者に依頼してしまうと、支払いが賃貸人になってしまう恐れもあります。
メーカーによっては、使用期間や回数を超えると知らせる機能を備えている製品もあり、点検を受けることも可能です。
定期的にエコジョーズを掃除して長期間使いましょう
今回は、エコジョーズのメンテナンス方法について紹介しました。
エコジョーズは、熱効率が高く、光熱費の削減にメリットがあります。
しかし、エコジョーズは従来のガス給湯器と比べて、複雑な構造のため故障しやすいと言われています。
定期的なメンテナンスを行うことで、長期的な使用を心掛けて、快適な生活に役立てましょう。