ガス給湯器の修理方法(応急対応)

『寒い朝、急にお湯が出なくなった』『どうしてもお湯を使いたい』ときに、給湯器が作動しなくて困った経験がある人もいるかもしれません。

ガス業者の修理・交換が必要な場合もありますが、ご自身での応急対応法もあります。

今回は、応急対応法の他にエラーコードの原因と対処、信頼できる業者の見分け方のポイントを解説します。

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給湯器コンセントを抜き差しする

給湯器の電源コンセントは種類や設置場所によって異なります。

一般的には外壁、本体下部カバー、分電盤、メーターボックスに設置されることがほとんどです。

自宅の電源の設置場所がどこにあるか確認しておくと、トラブルが起きた時も探さずに済みます。

給湯器の故障は、給湯器コンセントの抜き差しで復旧することがあります。

コンセントの抜き差しによって基盤関連にリセットがかかります。ただしガス漏れが疑われる場合や、雨が降っている、または手が濡れている場合は引火や感電の恐れがありますので絶対に行わないでください。

『抜け止めコンセント』は、少し反時計回りにねじってから引き抜く仕様になっています。

電源プラグをコンセントから抜いて約20~30秒間待ち、コンセントに再度差し込みます。

抜く時とは逆に差し込んだ後、少し時計回りにねじってロックを掛け、リモコンのエラーコードが消えているか、湯がしっかり出るか確認します。

電源プラグのリセット1回目で治らない時は2、3回試しましょう。

点火プラグを交換する

点火プラグを交換する方法もあります。

初期症状の燃焼不良が発生する前兆は以下になります。

  • お湯を出しているのに、ときどき水が出てくる
  • お風呂の湯が溜まる時間が長くなった
  • 給湯器から燃焼の際、笛のような甲高い音が出る

交換の際はコンセントを抜き、ガス管と水の元栓を閉めましょう。

給湯器の故障でよくあるエラーコード

給湯器からお湯が出なくなった・不具合が発生した場合は、リモコンの『エラーコード』から原因や対処方法が確認できます。

エラーコードはほとんど統一されていますが、メーカーによって表示が異なることもあります。

取扱説明書やメーカーのホームぺージで確認しましょう。

下のように同じエラーコードでもメーカーによって異常内容が違います。

エラーコード『101』の場合

  • リンナイ:給湯能力ダウン運転
  • ノーリツ:給排気に異常が生じ、安全のために能力を低下させている。
  • パーパス:給湯自己診断燃焼異常警告
  • パロマ:給湯ファン送風量低下

よく出るエラーコードが表示された場合の対処方法を紹介します。

『012』追い焚きのしすぎ

エラーコード『012』は長時間の追い焚きが原因のため、給湯器のリセットでエラーが解除できます。

リセットでも動かない場合は、給湯器の故障の可能性が高いので、業者に依頼しましょう。

『032』排水栓が開いている

エラーコード『032』は、追い焚き時に排水栓が開いています。

追い焚きは湯を溜めていないと作動しませんので、排水栓の閉め忘れに注意しましょう。

『111』『11』点火ができていない

エラーコード『111』『11』は、給湯器内部で点火ができていない状態(天下不良)です。

台風・豪雨の場合は雨がやむまで待つ、給排気の不良の場合は給湯器周りを掃除するなど本体以外での対象方法で復旧できます。

『121』湯が出ない

エラーコード『121』は湯が出ないときに表示されるエラーです。

強風や豪雨・給湯器の凍結・給排気の不良・ガスメーターの停止が原因として考えられ、給湯器の故障ではなく、環境や給湯器周辺の汚れが原因となることが多いです。

『140』『14』異常加熱している

エラーコード『140』は、給湯器本体や内部が異常過熱している可能性が高いです。

使用を続けると、やけどの恐れだけではなく火災につながります。

使用を中止し、業者に修理・交換の依頼をしましょう。

ガス給湯器が凍結したら修理ではなく溶けるまで待つ

給湯器の凍結は夜間や長期間使用していない場合は、水道管に水が溜まり凍結しやすくなります。

水は凍ると膨張するため配管が破裂を起こし、給湯器も使用できなくなります。

凍結した場合は以下の対処手順を試してみましょう。

  • 給湯器のリモコンをOFFにする※給湯器のコンセントは抜かないでください。
  • 自然に溶けるまで待つ
  • 給湯栓から水が出たら使用する
  • 給湯器や配管から水漏れがないか確認する

給湯配管に湯をかけての解凍は、配管やバルブの破損の原因になりますのでやめてください。

給湯器本体には『凍結予防ヒーター』『自動ポンプ運転』の凍結防止機能が装備されています。

給湯器は外気が凍結温度に近くなると、自動的に凍結防止機能が作動するため、分電盤の電源がONになっている、給湯器の電源プラグが抜けていないことを必ず確認してください。

電源がOFFになっていると、凍結防止機能が作動しませんのでご注意ください。

余程の寒波でない限り、給湯器内部の凍結が防止できます。

保証期間内であれば無償で修理・交換が可能

購入後1~2年以内のほとんどの故障であれば、メーカー保証で修理が可能です。

設置1ヶ月以内であれば、初期不良判定を受けられます。初期不良判定を受けると、新しい製品に交換してもらえます。

設置1年以内の故障はメーカー保証対象内である可能性が高いです。

ガス給湯器の設置から1年以内であれば、メーカー保証対象内のため無償修理が可能です。

ガス給湯器がBL品(財団法人ベターリビングの『優良住宅部品』認定商品)の場合、メーカー保証は2年に延長できるため無償修理が可能です。

完全に壊れる前に業者に相談する

給湯器は複雑な構造で電気・ガス・水道と連結しているため、自分で知識や資格なしでの修理は不可能です。

修理をしてしまうと、症状が悪化してしまう可能性もあります。

信頼できる給湯器専門業者選びのポイントは以下になります。

  • 有資格者が修理してくれるか
  • 修理実績が豊富か
  • 事前の見積もりや説明などがしっかりしているか
  • アフターサービスや保証制度は充実しているか
  • スタッフの応対は丁寧か

依頼後に後悔しないように業者選びはしっかりと検討しましょう。