エコキュートの電気代に悩んでいて、節約方法を検索している方もいるかもしれません。
エコキュートは、貯湯タンクユニット内の水を沸かしてお湯にします。
貯湯タンクに戻ったお湯は水と混ざることなく、上部に溜まっていきます。
お湯を沸かす条件や便利な機能を活用することで節電は可能です。
今回は、エコキュートの節約方法を紹介します。すぐに実践できる方法も紹介しますので、参考にしてください。
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ページ内目次
家庭に合ったエコキュートを選ぶ【大前提!】
まず、エコキュートの電気代が高いと感じる方は、家庭に合ったタンク容量を使用しているか確認しましょう。
エコキュートは、一日に使用するお湯をまとめて沸かす仕組みのため、給湯コストの削減に大きな影響を与えます。
例えば、家庭の使用環境に合っていないタンク容量では、容量が少ないとお湯切れを起こし、電気代が高い時間帯に沸き増しが必要になるため、電気代の削減効果が活かせません。
タンク容量が大き過ぎても給湯の効率が悪くなります。
家族人数とタンク容量の目安は以下になります。
家族人数 | タンク容量の目安 |
2~4人家族 | 300Lタイプ |
3~5人家族 | 370Lタイプ |
4~8人家族 | 460L・550Lタイプ |
家族構成やライフスタイルを考えて、一日の使用湯量を貯められるタンク容量を選びましょう。
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おまかせモードでエコキュートに学習させる
おまかせモードは、過去の使用湯量を学習し、最適なお湯の量を自動で沸き上げます。
夜間電力を利用して、昼間の電力も使いながら効率的に沸き上げるため経済的です。
お湯が足りない場合には、沸き増しボタンを押して必要な湯量を確保します。
湯量が減ると、満タンになるように、自動で沸き増しする製品もあるため、浴槽のお湯を使い過ぎても心配ありません。
家族みんなが最適な湯量で入浴できます。
深夜の割安な時間帯にお湯を作る
深夜電力を利用している人は、エコキュートの沸き上げ時間を深夜の時間帯に設定すると良いでしょう。
深夜電力を利用する最大のメリットは、電気料金の節約です。
深夜の時間帯は電力需要が低下するため、電力会社は電力供給の安定を考慮して料金を割引します。
その結果、深夜にお湯を沸かすことで電気代を削減できます。
特に、エコキュートは効率的にお湯を沸かすので、深夜電力の利用は節約効果を高めます。
また、深夜電力を利用することで電力ピーク時の負荷を抑えられます。
昼間の時間帯は、電力使用量が多くなるため、電力の需要と供給のバランスを保つために電力会社が調整しています。
深夜の時間帯にお湯を沸かすことで、電力の負荷を分散させ、電力供給の安定にも協力できます。
ただし、深夜電力を利用するには条件があります。
自宅の電力会社が深夜電力サービスを提供しているか確認する必要があります。
また、利用可能な時間帯や料金プランについても把握しましょう。
ふろ自動設定をOFFにする
ふろ自動設定とは、温度と湯量を設定すると自動でお湯を張り、完了後は保温とたし湯を行ってくれます。いつでも快適な温度と浴槽にたっぷりのお湯があるため、快適に入浴できます。
しかし、ふろ自動設定をオンすると、自動で保温を行うため、保温が不要なときはオフにすると節電できます。
保温や自動機能は電気代の高騰の原因です。
追い焚きではなく高温たし湯を使う
追い焚きと高温足し湯は、浴槽のお湯を温める機能は共通ですが、お湯の温め方が異なります。
機能名 | お湯を温める方法 |
追い焚き | ・浴槽に残ったぬるま湯をタンク内のお湯の熱を使用して温め直す ・お湯を追加しないため、水道代はかからない ・沸かし直すための電気代がかかる |
高温足し湯 | ・ぬるくなった浴槽の湯を減らして、貯湯タンクの高温のお湯を追加して温め直す ・混ぜたお湯の分の水道代がかかる |
追い焚きは熱交換器を使用して温める方法に対して、足し湯は高温のお湯を追加して温めるため効率的です。
調節に必要な水道代は、追い焚きのお湯を沸かす電気代よりも費用が安く済むため、高温足し湯の方が節約につながります。
しかし、追い焚きや高温足し湯は、使用しすぎるとお湯が出なくなる可能性があるので注意してください。
特に高温足し湯はタンクの熱湯を使用するため、追い焚きよりも湯量が早く減ります。
そのため、タンクの残り湯量が少ないときは、高温足し湯を使うと湯切れを起こす可能性があるので、追い焚きにした方が良いでしょう。
長期不在時は沸き上げ休止設定にする
1週間ほどの不在時には、沸き上げ休止設定を行いましょう。
この機能は、設定期間内は沸き上げを休止する機能です。多くのエコキュートは、最長15日間はリモコン設定のみで沸き上げを停止できます。
沸き上げ休止機能で帰宅するまでの沸き上げを停止しておくと、無駄なお湯を沸かさないため光熱費を節約できます。
帰宅日に合わせて設定しておけば、すぐにお湯が使用できます。
省エネ(節電)モードを夏と冬で設定を変える
各メーカーの製品に装備されている省エネモードも節電に効果的です。
しかし、省エネモードに設定した際に昼間お湯が足りなくなり、タンクの沸き増しを頻繁に行う場合には、省エネモードで多めにお湯を沸かす設定への切り替えをおすすめします。
特に冬の寒い時期にお湯をたくさん使う場合には、多めにお湯を沸かすモードに、お湯の使用が減る夏には省エネモードに変更するなど、季節や外気温に応じて使い分けることで、電気代の削減が可能です。
貯湯タンクのお湯の沸き上げ温度を下げる
お湯の沸き上げ温度とは、エコキュートのヒートポンプユニットが沸き上げるお湯の温度です。
沸き上げられたお湯は、高温で貯湯タンクに蓄えられます。
エコキュートの電気代を節約するためには、沸き上げ温度を下げることも大切です。
貯湯タンクユニットに貯めたお湯は、給湯時に水を混ぜて温度調整を行います。
夏は水温が高くなるため、貯湯タンクユニットのお湯が高いときは、多くの水を使用して温度を下げますが、お湯が使用されず余ることがあります。
電気代が無駄になるため、沸き上げ温度を65℃ぐらいに下げておくと良いでしょう。
日中(ピークタイム中)の湯切れに注意する
ピークタイムとは、電気代の単価が上がる時間帯を意味します。
電力会社によって変動しますが、昼間の電気代は夜間の約2~3倍、一番単価の高いピークタイムでは夜間の約5倍とも言われています。
そのため、昼間の沸き上げを避けることが電気代の節約につながります。
エコキュートは朝の7時までにお湯を沸かし終わるように設計されており、深夜から早朝にかけて運転します。
保温時間が長いほどタンク内の温度が下がるため、使用直前に沸かすことが大切です。
稼働ピークは早朝の4~5時のため、朝風呂に入る方は蓄えられるはずのお湯を早い段階で使い切り、夕方にお湯切れを起こす恐れがあるため注意しましょう。
沸き上げ温度を45度~50度に設定する
沸き上げ温度は45~50℃がおすすめです。混合水栓側で温度設定を40℃に設定すると、45℃のお湯と水を混ぜて40℃に調節します。
しかし、給湯温度を40℃に設定すると、水と混ぜて調整できないため、タンクからのお湯を直接使用することになるでしょう。
浴槽に溜める湯の温度を高く設定すると沸かす湯量は増えますが、給湯温度を変えてもシャワーで使う湯の量と同じ温度であれば湯量は変わらないため、省エネになりません。
給湯温度は、可能であれば50℃くらいにしておくとシャワーの水圧が上がり、安定した給湯が可能です。
また、貯湯タンクユニットからお湯が出てくる蛇口まで距離がある場合は、蛇口から出てくるお湯の温度は、エコキュートの給湯温度の設定から3℃くらい下がると言われています。
お湯が熱いと感じる場合は、蛇口側の混合栓で調節しましょう。
電気代を節約するための細かいテクニック
今回は、エコキュートの機能や使い方による節電方法を紹介しましたが、お湯の使用方法を変えるだけでも節約は可能です。
主な節約方法をまとめてみました。
- シャワーをこまめに止める
- 蓋を利用して、浴槽のお湯が冷めるのを防ぐ
- 入浴は間隔を空けずに入る
- 洗い物は設定温度を下げる
- お湯の使用履歴を確認して無駄遣いを防止する
- 水位は必要以上に高くしない
- 給湯温度はなるべく低めに設定する
自分でできる節約方法を実践し、エコキュートの電気代の節約に活かしましょう。