エコキュートに屋根カバーは必要ない

エコキュートの購入を検討している方や、すでに設置している方で屋根カバーの設置を悩まれている方もいるかもしれません。

エコキュートの屋根カバーは、通常の使用環境であれば装着する必要がなく、不便に感じることもないでしょう。

しかし、雪が降る豪雪地域では、必要になります。

今回は、エコキュートの屋根カバーが必要ない理由や、どのようなときに効果を発揮するのか紹介します。

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エコキュートの屋根カバーとは

エコキュート屋根カバー
エコキュート屋根カバー

エコキュートの屋根カバーとは、屋外に設置するエコキュートを保護するカバーのことです。

製品によっては、室外機カバーと呼ばれる場合もあります。

直射日光や雪、ホコリからエコキュートを守る効果があります。

また、エコキュートの寿命を伸ばすメリットもあるため、長く大事に使用したい方にはおすすめです。

エアコンの室外機とサイズもほぼ変わらないため、代用も可能です。DIYでも作成が可能なため、ホームセンターですのこやラティスなどの材料を購入して作成する方もいます。

カバーを選ぶ注意点として、ヒートポンプユニットよりもサイズが大きい製品を選びましょう。

ヒートポンプユニットよりと同じサイズかそれ以下の場合、日差しを遮ることができません。

また、日差しの向きや角度も考えて設置してください。太陽の向きは季節や時間帯によって変わるため、日差しが同じ方向から入ってくるとも限りません。

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エコキュートが屋外でも問題ない理由

エコキュートは屋外設置を基本に設計されています。

以下の理由から屋外設置が適しています。

機器理由
ヒートポンプユニット・稼働時に-10℃近い冷気が吹き出されるため、屋内だと急激に室内の温度が低下してしまう。
・冷媒には二酸化炭素が使われており、ガス漏れが発生してしまうと二酸化炭素中毒のリスクを伴います。
貯湯タンク・断熱材が使われていて熱が逃げにくい特徴がありますが、完全に熱が外に伝わらないわけではないため、室内に設置すると熱が気になるかもしれません。

貯湯タンクだけなら室内に設置することもできますが、貯湯タンクとヒートポンプは一緒に設置するものなので、片方だけ室内に設置する意味がありません。

また、屋外で使用することが前提のため、防水構造のコーキング処理が施されています。

仮に、雨による錆を防止するために屋根カバーの設置を検討する方もいますが、空気の取り込み口を塞いでしまったり、メンテナンスの際に障害物となり機能性を損ねる恐れもあるため、設置が必要ではありません。

しかし、屋外設置を前提とした設計ですが定期的なメンテナンスは必要です。

エコキュートは屋外に設置されているため、断熱材や配管カバーが破損してしまうと、給湯効果が低下したり、故障を引き起こすリスクもあるため、目視で確認できる箇所は対応しましょう。

ただし、自分で判断が難しい場合は、故障の恐れがあり追加の修理費用もかかってしまうので専門業者に相談することをおすすめします。

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寒冷地では雪対策が必要

エコキュートは、設置工事の際に凍結防止工事が組み込まれています。

外気温が低下すると、浴槽のお湯を循環させて機器本体が自動で凍結防止運転をしてくれます。

ですが、故障の原因となる恐れがあるため、豪雪地域ではエコキュートの上に屋根カバーを設置した方がよいでしょう。

雪が多く降る地域では、屋根の雪が落ちてエコキュートが破損したケースもあります。

豪雪地域では、数百キロの落雪も珍しくなく、貯湯タンクやポンプユニットに直撃すると、破損や変形・故障の恐れがあるため注意しましょう。

また、寒さが厳しい地域で通常のエコキュートを使用すると、外気温が一定の気温を下回った際に機能が発揮できません。

寒冷地では、寒冷地仕様のエコキュートを設置しましょう。

ヒートポンプユニットは圧縮した空気から取り出した熱でお湯を作ります。

熱を放出した空気は、冷却後にヒートポンプから外に排出されます。

しかし、冬場の気温が低い時期は、空気に含まれる水分がヒートポンプに霜として付着しやすく、熱効率が下がる原因になります。

最悪の場合、ヒートポンプが動かなくなるリスクもあります。

落雪や霜の対策には、カバーを設置した方がよいでしょう。

カバーを設置する対策の他にも、ヒートポンプユニットの位置を高くする防雪架台を使用する方法があり、室外機が雪に埋もれるリスクを軽減します。

設置条件によっては、防雪架台の他に防雪パネルと屋根カバーを併用して設置する方もいます。

防雪カバーはメーカー推奨の製品を使用すれば問題ありませんが、機種ごとのケースが多く購入の際は注意してください。

また、室外機に防雪フードを被せるのも効果的でしょう。

防雪フードは、室外機の前面や側面に取り付け、吸い込み口や吐き出し口に雪や氷の付着を防ぐ役割を担います。

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室外機(ヒートポンプユニット)カバーの効果

室外機(ヒートポンプユニット)カバーの効果の1つ目は、日除け効果です。

エコキュートの室外機は、設置場所によっては日光が直接当たってしまう場合もあります。

直射日光を長期間浴びてしまうと室外機の温度が高くなり、機能性の低下や寿命を早める可能性もあります。室外機カバーを設置してエコキュートの劣化を抑えましょう。

2つ目は、光熱費の削減です。エコキュートはヒートポンプユニットが外気を取り込む仕組みですが、雪や霜で塞がれてしまうと給湯効率が低下し、電気料金が高くなってしまう恐れがあります。

3つ目は、ホコリや汚れの侵入を防ぎます。室外機は屋外に設置されているため、ホコリや汚れが蓄積されやすい機器です。

ホコリや汚れは、機器の劣化を早める原因になるため、カバーで覆うことで、室外機の劣化を遅らせる効果が期待できます。

4つ目は、外観をおしゃれに見せる効果もあります。

エコキュートの室外機の外観で悩まれている方もいるかもしれません。

そのようなときは、室外機カバーで覆うことで家の外観を損ねず、統一感を持たせられます。

また、本体を覆う室外機カバーの他にも汚れや凍結防止に役立つ脚部カバーや配管カバーもあるので、効果的に使用しましょう。

エコキュート屋根まとめ

今回は、エコキュートの屋根カバーについて紹介しました。

屋根カバーは、通常のエリアであれば設置する必要はありません。

しかし、大量に雪が降る寒い地域では、降雪や霜からエコキュートを守るために効果を発揮します。

また熱効率の低下を防ぎ、光熱費の高騰も防ぎます。

特に冬の寒い地域ではお湯を使う量や頻度も多いので、エコキュートの機能低下は避けたいところです。

定期的なメンテナンスとともに、屋根カバーを設置して快適な生活を送りましょう。

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