エコキュートは、環境にやさしく・光熱費がお得になるメリットがあります。
エコキュートのサイズ(容量)は、購入時や交換時に選びたいポイントの一つです。
サイズによってお湯の供給量が異なるため、サイズ選びを間違えると、電気代が高額になってしまう恐れもあります。
今回は、3~5人家族のおすすめのエコキュートサイズ、サイズを選ぶ際のポイントを紹介します。
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家族構成別おすすめなエコキュートのサイズ
ここでは、家族構成別におすすめのエコキュートのサイズを紹介します。
家族人数や成長に合わせて、お湯を使う量も変わってくるため、1日に使うお湯の量を把握した上でサイズを決めましょう。
3人家族
3人家族の1日に使用するお湯の量の目安は以下になります。
人数 | 3人 |
キッチン | 90L |
シャワー | 150L |
洗面 | 75L |
お風呂 | 200L |
合計 | 515L |
エコキュートで給湯できる湯量は、貯湯タンクサイズの約2倍と言われています。
そのため、3人家族では、一般的に『370L』のサイズがおすすめです。
流通量が多いサイズのため、製品の選択肢が広く機能やデザインによって選べます。
3人家族でも若い夫婦と幼児がいる世帯と、中年夫婦と高校生の世帯ではお湯を使う量も違います。
これから家族が増える予定や、シャワーの頻度が高い家庭は、より大きなサイズを選んでおくとよいでしょう。
また、薄型やコンパクトな製品から角型のものに交換する際は、形状の違いから基礎工事を行う可能性もあるため、デザイン面も慎重に検討してから決めましょう。
4人家族
4人家族の場合もシミュレーションしてみましょう。
人数 | 4人 |
キッチン | 120L |
シャワー | 200L |
洗面 | 100L |
お風呂 | 200L |
合計 | 620L |
『370L』サイズのお湯の供給量は、約700L供給できるため、4人家族でも十分足りる計算です。
しかし、4人家族の場合は、サイズ選びに少し注意が必要です。
メーカーのカタログには『4人家族の場合は、370Lでも対応可能』や、460Lの対応人数に『4~7人向け』と記載されていることもあり、どちらを選んだらよいか迷ってしまうかもしれません。
4人家族であっても、子どもが小さい時期は『370L』でも不便ではありませんが、子どもが女の子2人の場合は、年頃になれば髪の手入れや入浴にお湯を使うことが増えるかもしれません。
お湯が余る分には問題ありませんが、お湯が足りなくなってしまうと、沸き上がるまでの間はお湯が使えません。
そのため、お湯の残量を気にしながら使うのが嫌だったり、お湯の必要量がわからない場合には、4人家族でも『460L』のサイズを選ぶとよいでしょう。
5人家族
人数 | 5人 |
キッチン | 150L |
シャワー | 250L |
洗面 | 125L |
お風呂 | 200L |
合計 | 725L |
『370L』サイズの給湯能力は、1日に約700Lのため5人家族でシャワーを多く、かつ長く使用したり、お風呂の湯張りや足し湯を何度も行う場合は、お湯が足りなくなる恐れがあります。
5人家族で余裕を持ってお湯を使用したい場合は、『460L』または『550L』のサイズがおすすめです。
サイズが1つ変わると価格が2~3万円変わるため、小さいサイズを選び、後悔する方もいます。
家族の使用状況を踏まえて、サイズを選びましょう。
エコキュートのサイズ選びのポイント
エコキュートのサイズ選びには、様々な観点で選ぶことが大切です。
次に、サイズ選びの4つのポイントを紹介します。
- 家族構成やライフスタイルで選ぶ
- 住んでいる地域で選ぶ
- 機能性で選ぶ
- 設置スペースに合った形状から選ぶ
比較・検討した上で、自分の希望に合ったお気に入りの製品を見つけましょう。
家族構成やライフスタイルで選ぶ
前述したように、家族の人数や性別、年齢を考えてお湯の使用量を考えるのがポイントです。
一般的に、家族の人数が増えるほど、お湯の使用量も増えます。
また、ライフスタイルによってもお湯の使用量は変わってきます。特に、入浴スタイルによって大幅に変わります。
浴槽にお湯を張るのか、シャワーだけで済ませるかで使用量が異なります。
湯切れが頻繁に発生する、家族構成が変わり使用人数が少なくなったなどの場合はサイズの変更を検討してもよいかもしれません。
住んでいる地域で選ぶ
気候もエコキュートのサイズに影響を与えます。
水温が変わると、エコキュートの最大給湯量も変化します。北海道や東北地方など寒い地域ではお湯の使用頻度が多く、水温も低くなるため、大きめのサイズが適しています。
一方沖縄など暖かい地域では、お湯の使用頻度が少なく水温も高いため、通常より小さめのサイズでも支障がない場合もあります。
設置場所においても、4つの種類があります。
エコキュートは、『一般地用』だけではなく、冬場に積雪や凍結の恐れがある気温の低い地域で利用される『寒冷地用』、海に近い場所に設置される『耐塩害地用』『耐重塩害地用』に分けられます。
設置場所の環境に合わせて、最適な種類を選びましょう。
機能性で選ぶ
エコキュートは機能によって大きく『フルオートタイプ』『セミオートタイプ』『給湯専用タイプ』の3種類に分けられます。
エコキュートは、様々な便利な機能を備えており、どの機能が付くかによっても異なります。
フルオートタイプは、ボタン一つでお湯はり・追い焚き・保温・足し湯などの機能を全自動で行ってくれます。
自動で設定温度のお湯を必要な分給湯してくれるため、忙しい方におすすめなタイプです。
セミオートタイプの機能には、保温と追焚きがなく、足し湯は手動になります。
自動機能は湯はりのみですが、オートタイプに比べて費用を抑えられるのが特徴です。
給湯専用タイプは、蛇口から給湯します。既存の給湯器配管を利用でき、穴あけや配管工事が不要で設置が簡単です。
給湯に特化しているので、すべて手動による操作が必要ですが、フルオートタイプでは使用できない入浴剤も、メーカー指定のものなら使用できることもあります。
設置スペースに合った形状から選ぶ
エコキュートのサイズが決まったら、設置スペースに合った形状を選びましょう。
エコキュートは、ヒートポンプと貯湯タンクの2つのユニットを設置するスペースが必要なため、事前に設置スペースを確保しておくとよいでしょう。
エコキュートの形状も『角型タイプ』『省スペースタイプ』『コンパクトタイプ』の3種類あります。
角型タイプは、戸建て住宅に適した最も一般的な形状です。ラインナップも最も幅広く展開されており、設置スペースが確保できる場合は、角型タイプがおすすめです。
角型タイプでは難しい設置場所のために開発された、省スペースタイプのエコキュートです。
角型に比べて種類が少ないため、希望の機能を備えている製品が選べない可能性もあります。
貯湯タンクの容量を少なくして、全体的にコンパクトにしたタイプです。
マンションや集合住宅の設置が多いのが特徴です。
少し余裕を持ったサイズのエコキュートを選びましょう
エコキュートは、家族人数や居住地域など条件によって、サイズ選びが異なります。
3~5人家族のエコキュートのおすすめサイズは、以下になります。
家族人数 | おすすめサイズ |
3人 | 370L |
4人 | 370L、460L |
5人 | 460L、550L |
家族が増えたり、子どもが成長してお湯の使用量が増える場合もあるため、余裕を持ったサイズを選ぶのがよいでしょう。