エコキュートに買い替えたけど、どのようなメンテナンスをすれば良いか悩まれている方もいるでしょう。
エコキュートのメンテナンスを怠ると、故障や光熱費が高くなるだけでなく、衛生面でもデメリットが生じます。
今回は、各箇所の掃除・点検方法を注意点や掃除頻度の目安を交えて紹介します。
メンテナンスはご自身で行えるものばかりですので、定期的に行いましょう。
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浴槽フィルターの掃除
浴槽フィルターとは、お風呂の循環口のカバーです。浴槽フィルターの汚れが原因で、湯張りや追い焚きが稼働せず故障に繋がる恐れもあります。
また、水垢による目詰まりも発生します。
掃除手順は以下になります。
- フィルター本体を左に回して、取り外す
- フィルターの汚れを歯ブラシで取り除き、水洗いする
- フィルターを元の位置に戻す
フィルター掃除が完了したら、取り付け前に循環口も水洗いしましょう。
長期間、掃除を怠っていた場合は、フィルターの裏側に湯垢がこびり付き、白い固まりや黒いカス(粒)見られるかもしれません。
その場合は洗浄剤を使用しましょう。
また、元の位置に戻す際に、浴槽フィルターの上下を間違わないように気を付けてください。
掃除の目安は、1週間に1回程度が望ましいです。
関連一発解決!エコキュートから黒いカス(粒)が出た時の対処方法
貯湯タンクの水抜き・掃除
水抜きは、水を抜くだけではなく、貯湯タンク内の汚れを水と一緒に取り除きます。
定期的なメンテナンスで貯湯タンク内を清潔に保てます。
水抜きの手順は、以下の通りです。
- 貯湯タンクの漏電遮断器をOFFにする
- 給水配管の途中にある給水止水栓を閉じる
- 逃がし弁を開ける
- 排水栓を開けて、1~2分間排水する
- 排水後、排水栓を閉じる
- 給水止水栓を開ける
- 排水口からお湯が出ることを確認する8.逃し弁を閉じて、漏電遮断器をONにする
貯湯タンク内は広いため、洗剤の効果が限定されます。自分で掃除する際に損傷させてしまう可能性もあるので、水抜きのみのメンテナンスがおすすめです。
水抜き時の注意点として、熱湯が排水される可能性があるため、火傷に注意しましょう。また、気温が0℃以下の時期に水抜きを行うと、排水中に水が凍結してしまい完了しない恐れや、配管の損傷を引き起こします。特に冬はお湯が必要な時期のため、エコキュートの故障は避けるべきです。
水抜きの頻度は、4~6ヶ月に1回、年に2,3回行いましょう。
逃し弁の点検
逃し弁は、貯湯タンクの圧力を逃がす役割を担います。
貯湯タンクにはお湯がいっぱいに溜められているので、加熱するとお湯が膨張します。
そのままの状態では、貯湯タンクの変形や破損のリスクがあるため、逃し弁が膨張したお湯を排出します。
通し弁の点検は、5つの手順です。
- 逃し弁カバーを開ける
- 逃し弁レバーを上げる
- 排水口や排水管からお湯が出ることを確認する
- 逃し弁レバーを下げ、お湯が止まることを確認する
- 逃し弁カバーを閉める
逃し弁レバーを下げてもお湯が止まらない場合は、レバーを2~3回上げ下げしてください。
点検後は逃し弁を元の位置に戻しましょう。
点検頻度は、年に2,3回が目安です。
逃し弁は消耗品のため、水質によっては3年程度で消耗・劣化する恐れがあります。
エコキュートと浴槽をつなぐ配管の掃除
エコキュートと浴槽を繋ぐ配管はお湯の通る頻度が高く汚れが溜まりやすいため、長年利用していると、湯垢などの汚れが溜まります。
エコキュートには自動配管洗浄機能が付いているため、浴槽の使用後に、浴槽のアダプターよりも高い位置にお湯を残しておけば、残り湯を使って自動で洗浄してくれます。
しかし、自動洗浄機能では落としきれない汚れがあるため、半年に一度は手動での掃除がおすすめです。
掃除方法は、薬局・ドラッグストアで販売されているお風呂用配管洗浄剤を使って、行ってください。
凍結防止ヒーターの動作確認・点検
エコキュートは寒さに弱いため、気温が氷点下を下回ると配管が凍結してしまい、お湯が出なくなる恐れがあります。
そのため、寒冷地ではエコキュート配管に凍結防止用ヒーターを巻きつけています。
冬に凍結が予想される際は、凍結防止ヒーターの電源をONにして、正常に機能するかを確認してください。
もし、配管が凍結してしまった場合には、タオルを巻いてぬるま湯で少しずつ解凍します。
配管に直接熱湯をかけてしまうと、温度差により配管のひび割れ引き起こすかもしれませんので注意が必要です。
また、例年よりも厳しい寒さが見込まれる場合には、保温カバーを用意するのも一つの方法です。
リモコンの点検
日頃から操作するリモコンは、見えないゴミやホコリで汚れています。
エコキュートが故障する直接の原因にはなりませんが、文字が読みにくくなるなど操作性が悪くなるので、乾いた布や水に濡らした布を固く絞って拭きましょう。
汚れが落ちにくい場合は、台所中性洗剤を薄めて使用し、ぬるま湯を含ませた布で拭き取ってください。
台所用中性洗剤以外の洗剤(ベンジン・シンナー)は、リモコンの変形や変色の原因になるので、使用しないでください。また、水洗いもしないでください。
リモコンが正しい時刻に設定されていなければ、深夜の沸き上げ時間がずれてしまい、電気代が高くなる可能性があります。
また、リモコンに使われる部品は機種ごとに異なる場合が多く、メーカーでの取り扱いの修了も早いです。
新しい機器との互換性がないためリモコンのみの交換は難しく、故障するとエコキュート本体を交換しなければいけません。
普段から定期的に掃除をすることで、時計や機能の異常にも早く気が付きます。
エコキュートは定期的にメンテナンスしてトラブルを未然に防ぐ
エコキュートのメンテナンスを怠ると、故障や寿命が短くなります。
エコキュートの平均寿命は約10年と言われています。
⇒ エコキュートの寿命は10年!長持ちさせるための具体的なポイント
エコキュートが故障して交換が必要になった場合、費用だけでなく時間も手間もかかります。
また、エコキュートの稼働効率が悪くなり、電気代が高くなります。
衛生面に関しても、貯湯タンクには、水やお湯がいっぱいに入っている状態です。
長期間利用するに従い、底の部分に水垢などの不純物が蓄積され、汚れたお湯が出て不衛生です。
定期的なメンテナンスを心掛け、日常生活で快適に利用しましょう。